公開後、私が“デザイナーとして”見ている3つのポイント

サイトやLPを公開したあと、「さて、ここからどう改善しようか」と考える時間が、私は結構好きです。

なぜなら、公開後に見えるのは

“想定”ではなく“事実”

だから。

デザインしているときは、「きっとここは見られるはず」「この流れなら伝わるだろう」
と考えながら作ります。

でも、ユーザーの行動は、こちらの期待通りに動いてくれるとは限りません。

今回は、私がヒートマップなどを見ながら、

デザイナーとして何を基準に判断しているのか

その視点を整理してみたいと思います。

1.「正解だったか」ではなく「ズレていないか」を見る

公開後、最初に見るのは「このデザインは正解か?」ではありません。

見るのは、

“自分の想定と、ユーザーの行動がズレていないか”。

例えば、一番読んでほしいコピーがほとんど見られていない。
逆に、補足的に入れた写真に視線が集中している。

一番読んでほしいコピーがほとんど見られていない。 逆に、補足的に入れた写真に視線が集中している。

こういう結果が出たとき、「失敗した」とは思いません。

 

「あ、ズレてたな」ただそれだけです。

 

ズレが分かれば、直しようがあります。
でも、ズレに気づけなければ、改善はできません。

このズレに気づき、改善することがユーザーにとって価値のあるサイトになります。

2. 「見られていない理由」をデザインで考える

ヒートマップを見て「ここ、全然見られてないな」という場所があったとき。

私は、「内容が悪いのかな?」より先にデザイン側の原因を疑います。

・文字が多すぎないか
・視線がそこまで流れていない構成になっていないか
・前後の情報量が重すぎないか

 

多くの場合、“読まれない理由”は文章そのものではなく、読ませる準備ができていないデザインにあります。

多くの場合、“読まれない理由”は文章そのものではなく、読ませる準備ができていないデザインにあります。

文章を直す前に、配置や余白、情報の順番を疑う。

これは制作側として、かなり意識しているポイントです。

3. 「足す」より「削る」判断をする

改善というと、「何かを足す」イメージを持たれがちですが、

実際には削った方が良くなるケースも多いです。

・写真が多すぎて、何を見ればいいか分からない
・情報を詰め込みすぎて、視線が散っている
・親切のつもりで入れた説明が、逆に邪魔をしている

役割を果たしていない要素は削り、理念や考え方が伝わる要素へ置き換える判断が必要

ヒートマップを見ると、「ここ、ほとんど見られていないな」という要素がはっきり分かります。

 

そのとき、

思い切って削る。もしくは、役割を変える。

デザインは、

伝えたいことを増やす作業ではなく、伝わる形に整える作業だと思っています。

まとめ

公開前のデザインは、あくまで仮説です。公開後に見えるユーザーの行動が、答え合わせ。

私はこれからも、「きれいに作れたか」ではなく、
「ズレていないか」という視点でデザインを見直し続けたいと思っています

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