余白はさぼりじゃない。デザインにおける「呼吸」のつくり方。デザインを作ろ時に「余白」を作る理由。

「スカスカ=手抜き」じゃない?

👩‍💻
ダンさん、このデザイン、ちょっとスカスカじゃないですか?
もっと文字とか写真を詰めたほうが、情報量が伝わる気がします!

🧑‍🎨
ふふ、それね、実は一番よくある“誤解”なんだ。
余白ってね、“何もないスペース”じゃなくて、“呼吸をするための空間”なんだよ。

「呼吸」がないデザインは、見る人が疲れる

🧑‍🎨
「せっかく作ったのに、なんだか見づらい…」
そんな経験、ありませんか?
実はその原因、“間のなさ”かもしれません。

たとえば、自己紹介をするとき。
生い立ちやエピソードを全部話したくなるけど、
情報を詰め込みすぎると、結局“何も伝わらない”ことがあるんです。

👩‍💻
たしかに…! でも、削るのって勇気いりますね。

🧑‍🎨
うん。だから大事なのは、

 

「何を言うか」だけじゃなくて、「何を言わないか」を選ぶこと。

 

それが“余白のデザイン”なんです。

ちょっと見てみましょう。

話したいことを全部詰め込んだ自己紹介バナー。 たとえるなら、間を取らずにずっと話し続けているようなイメージ。 読んでいるうちに、どこが大事なのかが分かりにくくなっています。

じゃあ、こちらはどうでしょう。

同じ内容でも、伝えたいことを整理して、まわりに“呼吸”を作るとしっかりと伝えたいことが伝わります。

🧑‍🎨
同じ内容でも、伝えたいことを整理して、まわりに“呼吸”を作るとこんなに変わります。
「今、WEBデザイナーとして活動している」——その一番伝えたい部分が、自然と目に入るでしょ?

👩‍💻
ほんとだ…!
余白があるだけで、“伝わる空気”が全然違いますね。

🧑‍🎨
でしょ?
実はそれこそが、デザインにおける「引き算の美学」なんだ。

「引き算の美学」が生む上品さ

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つい「もっと入れたい!」って思う気持ちは、誰にでもある。
でも、何を見せないかを決めるのが本当のデザインなんだ。

 

余白って、言い換えれば“沈黙の上品さ”。


「ここに何も置かない」と決めることで、
逆に大事な要素がぐっと際立つんだよ。

たとえば高級ブランドのサイトを思い出してごらん?
ロゴと一言のコピーだけで、すごく品があるよね。
あれは“余白の力”そのものなんだ。

👩‍💻
たしかに、シンプルなのに印象に残るデザインってそういうの多いですね。

実際のバナーで見てみよう

🧑‍🎨
じゃあ、実際に“余白”の使い方を見てみよう。

このバナー、一見「余白が多くてちょっと寂しい」と感じるかもしれない。
でも実は、その“余白”こそが主役の写真を引き立てているんだ。

試しに余白を少し詰めてみると、

実際に余白を少し詰めてみたら、全体が一気に窮屈になり、余白の大事さを再認識することが出来ます。

全体が一気に息苦しくなって、主役のスニーカーが一気に目立たなくなってしまったの。

そこで、「あ、やっぱり余白って必要なんだ」って実感したよ。

余白は、静かに主役を支えてくれる“舞台”なんだ。

👩‍💻
なるほど…! 余白にもちゃんと意味があるんですね。

余白は「呼吸のスペース」

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そう。だから僕は、余白を“空白”じゃなく“呼吸のスペース”だと思ってる。
余白を整えるだけで、文章のリズムみたいにデザインのテンポも整う。

 

迷ったら、“詰める前に、一度引いてみる”。


それだけで、見せたいものが自然と浮かび上がってくるんだ。

👩‍💻
たしかに、自分のデザインを見返すと、
つい「もっと詰めなきゃ!」って思ってました。
でも、余白って見えないけど、ちゃんと伝える力を持ってるんですね。

「間」をデザインするということ

🧑‍🎨
その通り。
余白は、“沈黙のコミュニケーション”。
言葉を足すより、言葉の“間”をデザインできる人が、伝える力のある人なんだ。

もし今、自分のサイトや資料を見て「なんか詰まってるな」と感じたら、
まずは余白を見直してみて。
それだけで、デザインに“空気”が通るはず。

👩‍💻
今日から「余白の呼吸」を意識してデザインしてみます!

🧑‍🎨
いいね。
デザインは“静寂の中で語る”ものだから。

そして忘れないで。

余白とは、何も置かない勇気であり、伝えるための“間”。
その小さな空間にこそ、デザインの美しさ

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