「スカスカ=手抜き」じゃない?
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ダンさん、このデザイン、ちょっとスカスカじゃないですか?
もっと文字とか写真を詰めたほうが、情報量が伝わる気がします!
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ふふ、それね、実は一番よくある“誤解”なんだ。
余白ってね、“何もないスペース”じゃなくて、“呼吸をするための空間”なんだよ。
「呼吸」がないデザインは、見る人が疲れる
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「せっかく作ったのに、なんだか見づらい…」
そんな経験、ありませんか?
実はその原因、“間のなさ”かもしれません。
たとえば、自己紹介をするとき。
生い立ちやエピソードを全部話したくなるけど、
情報を詰め込みすぎると、結局“何も伝わらない”ことがあるんです。
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たしかに…! でも、削るのって勇気いりますね。
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うん。だから大事なのは、
「何を言うか」だけじゃなくて、「何を言わないか」を選ぶこと。
それが“余白のデザイン”なんです。
ちょっと見てみましょう。
じゃあ、こちらはどうでしょう。
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同じ内容でも、伝えたいことを整理して、まわりに“呼吸”を作るとこんなに変わります。
「今、WEBデザイナーとして活動している」——その一番伝えたい部分が、自然と目に入るでしょ?
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ほんとだ…!
余白があるだけで、“伝わる空気”が全然違いますね。
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でしょ?
実はそれこそが、デザインにおける「引き算の美学」なんだ。
「引き算の美学」が生む上品さ
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つい「もっと入れたい!」って思う気持ちは、誰にでもある。
でも、何を見せないかを決めるのが本当のデザインなんだ。
余白って、言い換えれば“沈黙の上品さ”。
「ここに何も置かない」と決めることで、
逆に大事な要素がぐっと際立つんだよ。
たとえば高級ブランドのサイトを思い出してごらん?
ロゴと一言のコピーだけで、すごく品があるよね。
あれは“余白の力”そのものなんだ。
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たしかに、シンプルなのに印象に残るデザインってそういうの多いですね。
実際のバナーで見てみよう
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じゃあ、実際に“余白”の使い方を見てみよう。
このバナー、一見「余白が多くてちょっと寂しい」と感じるかもしれない。
でも実は、その“余白”こそが主役の写真を引き立てているんだ。
試しに余白を少し詰めてみると、
全体が一気に息苦しくなって、主役のスニーカーが一気に目立たなくなってしまったの。
そこで、「あ、やっぱり余白って必要なんだ」って実感したよ。
余白は、静かに主役を支えてくれる“舞台”なんだ。
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なるほど…! 余白にもちゃんと意味があるんですね。
余白は「呼吸のスペース」
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そう。だから僕は、余白を“空白”じゃなく“呼吸のスペース”だと思ってる。
余白を整えるだけで、文章のリズムみたいにデザインのテンポも整う。
迷ったら、“詰める前に、一度引いてみる”。
それだけで、見せたいものが自然と浮かび上がってくるんだ。
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たしかに、自分のデザインを見返すと、
つい「もっと詰めなきゃ!」って思ってました。
でも、余白って見えないけど、ちゃんと伝える力を持ってるんですね。
「間」をデザインするということ
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その通り。
余白は、“沈黙のコミュニケーション”。
言葉を足すより、言葉の“間”をデザインできる人が、伝える力のある人なんだ。
もし今、自分のサイトや資料を見て「なんか詰まってるな」と感じたら、
まずは余白を見直してみて。
それだけで、デザインに“空気”が通るはず。
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今日から「余白の呼吸」を意識してデザインしてみます!
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いいね。
デザインは“静寂の中で語る”ものだから。
そして忘れないで。
余白とは、何も置かない勇気であり、伝えるための“間”。
その小さな空間にこそ、デザインの美しさ